18.6. 科学のプロセス : 気候変動は、いかに生物種の分布に影響するのか
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非生物的な環境要因が生物の分布を基本的に決定する
よって、温度や降水量の変化は、生物の分布に有意に影響する
気温の上昇に伴い、多くの種の分布域が極方向や高標高にすでに移動している
たとえば、多くの鳥類について分布域の変化が報告されている 観察
ヨーロッパの平均気温は0.8℃上昇し、チョウは温度変化に敏感 疑問
チョウの分布域は、温度変化に応じて変化するのか
仮説
チョウの分布境界は温暖化の傾向と一致して移動する
予測
チョウが元の分布域の北に新たな個体群を定着させ、分布域の南限の個体群は絶滅する
実験
35種のチョウの分布域に関する歴史的なデータを分析した
結果
過去100年の間に60%以上の種が分布の北限を北に約241kmも拡大させていた
分布の南限はいくつかの種で縮小していた
ある生物は移動能力を持ち、北に個体群を移動する余地があるが、山の頂上や極域の生物は移動する場所はどこにもない
コスタリカの研究者は温暖化した太平洋が乾季に発生する山地の雲霧を減らし、20種ものカエルが消えたことを報告している